「ポジティブ」と「ネガティブ」の本当の意味――それ、本当はポジティブじゃない
就活の話をしていると、必ず一度は聞く質問があります。
「あなたは、ポジティブ? それともネガティブ?」

先日、いつもの教室でこの質問を学生たちに投げかけました。すると、この教室ではおよそ7割の学生が「ポジティブ」と答えます。数字だけを見ると、とても前向きな集団に見えます。
そこで、私はもう一つ、問いを重ねました。
「その"ポジティブ"って、どういう状態のこと?」
「ポジティブ=明るい」じゃない
多くの学生が、こんなふうに答えます。
「前向きな性格です」
「落ち込んでも、すぐ立ち直れます」
「いつも明るくいられます」
もちろん、それも素晴らしいことです。
でも、就活においての「ポジティブ」は、明るさや元気さだけを指すものではありません。実は、「自分はネガティブです」と答えた学生の中に、とても大切な視点を持っている人がいます。
それは、
・自分の足りないところを見ている
・今のままでは通用しないと分かっている
・だからこそ、何をすべきか考えている
こういう学生に、私はこう伝えました。
「その捉え方は、ネガティブじゃない。現実を見て、前に進もうとしている。それは、立派なポジティブです」

「楽観的」と「ポジティブ」は、まったく違う
就活を前にして、こんなふうに思っていませんか?
「なんとかなるでしょ」
「まだ時間あるし」
「とりあえず、エントリーだけしておけば…」
これは、ポジティブではありません。
楽観的です。
楽観的とは、現実を見ないで「大丈夫だろう」と思い込むこと。
何も準備していないのに、「まあ、いけるでしょ」と考えてしまう状態です。
正直に言います。
何も準備していないのに、大丈夫なわけがありません。
一方で、ポジティブとは何か。
それは、
不安があっても、怖さがあっても、それを理由に止まらず、何をすべきかを考えること。
これが、本当のポジティブです。
不安を感じるあなたは、もう前に進んでいる
「自分はネガティブだから、就活が不安です」
そう言う学生がいます。
でも、よく話を聞いてみると、
・自己分析がまだ足りないと分かっている
・業界研究が浅いと感じている
・面接で何を話せばいいか、まだ見えていない
こういう「現実」をちゃんと見ているんです。
私は、そういう学生にこう伝えます。
「それは、ネガティブじゃない。現実を見て、動こうとしている。それが、ポジティブの第一歩です」

逆に、
「自分はポジティブです!」と言いながら、何も準備していない学生のほうが後になって苦しくなるケースが多いのです。
授業を重ねる中で見えてきた変化
私の授業では最初に「自分はネガティブです」と言っていた学生が、回を重ねるごとに少しずつ言葉を変えていきます。
「不安はありますが、やることは分かってきました」
「逃げたい気持ちはあるけど、逃げたら後がきついのも分かります」
「まだ自信はないけど、一歩ずつ進んでいる実感はあります」
これは気持ちの問題ではありません。
現実の捉え方が変わってきているのです。
就活がつらくなる本当の理由は能力不足でも、やる気不足でもありません。
現実を見ずに、後回しにしてしまうこと。
逆に言えば、現実を見て悩んでいるあなたはもうすでに、前に進む準備に入っているんです。
今、あなたに伝えたいこと
もし今「自分はポジティブじゃないから、就活が不安だ」そう思っているなら、安心してください。
あなたは、現実を見ています。
現実を見て、悩んでいます。
それは、逃げていない証拠です。
ポジティブとは明るくふるまうことでも、不安を感じないことでもありません。
現実を見て、動く力のことです。
中川コーイチの授業では無理に前向きにさせることはしません。
現実から目をそらさず、でも、現実に押しつぶされない視点を持つこと。
その結果として、学生たちが少しずつ「ポジティブになっていく」
そんな変化が、教室の中で起きています。
あなたも、もう始まっています。
一緒に、進んでいきましょう。