“無個性”だと思っているあなたへ──就活で本当に問われているもの

僕のヒーローアカデミア』という作品があります。

※『僕のヒーローアカデミア』は、多くの人が“個性”と呼ばれる能力を持つ社会を描いた作品です。
その中で、能力を持たずに生まれた少年が「ヒーローとは何か」を問いながら成長していく物語です。

個性のぶつかり合う群像劇アニメ。

(画像:ヒーローたちの個性のぶつかり合う群像劇のイメージ)

主人公の緑谷出久(デク)は、“無個性”と診断され、個性を持たないまま育ちました。
ほとんどの人が能力を持つ社会で、能力を持たない存在。
それは劣等感のかたまりです。

でも彼は最強のヒーローであるオールマイトから「ワン・フォー・オール」を託されます。
ワン・フォー・オールは、代々受け継がれてきた「個性」です。
 ヒロアカ用語解説

なぜ彼だったのか。

当初から能力があったから、ではありません。
デクが選ばれたのは、「怖くても、誰かを助けるために体が動いた」――その行動と資質を、オールマイトが見抜いたからです。


今の就活は、“個性のオーディション”になっている

最近の就活は、「あなたの個性は何ですか?」と問われ続けます。

・強みは?
・ガクチカは?
・あなたならではの経験は?

そして多くの学生がこう言います。

「自分には特別な個性がありません」

本当にそうでしょうか。
それとも、「目立つ個性がない」と思っているだけでしょうか。


無個性は、価値がないことではない

私は面談で、こんな学生によく出会います。

・真面目
・約束を守る
・空気を読む
・衝突を避ける
・人の話をちゃんと聞く

本人は言います。

「普通すぎてアピールになりません」

でも私は思います。
それ、本当に“普通”ですか?

社会に出ると、
約束を守れない人の方が多い。
衝突から逃げずに向き合える人は少ない。
人の話を最後まで聞ける人は、意外といない。

あなたが“当たり前”だと思っていることは、
企業から見ると希少かもしれません。


デクが強くなれた理由

デクは無個性でした。

だからこそ、自分を徹底的に観察し、
ヒーローを分析し続け、
ノートを書き続けました。

ここで大事なのは、
「無個性という現実」と「ヒーローへの憧れ」のギャップが、努力の方向を“観察と分析”に振り切らせた、ということです。

そして、強烈な力を受け取れたのは、器が“最初から完成していた”からではありません。
受け取る前から鍛え、受け取ってからも広げ続けた。
器を「作った」から、成長できた。

もし最初から強い個性があったら、
あの“分析と準備”に、あそこまで執念を注いだでしょうか。


今、うまくいかないあなたへ

面接に落ちると、自分に価値がないように感じる。

でもそれは、
「今の言語化」が弱いだけかもしれない。

個性がないのではない。
個性を整理できていないだけです。

私はそこを一緒に掘り下げるのが仕事です。

「リーダーをやりました」ではなく、
なぜあなたがそれをやろうと思ったのか。

「まとめました」ではなく、
どんな葛藤があったのか。

そこにあなたの物語があります。
企業が知りたいのは、“結果”だけじゃない。
あなたの意思決定と、価値観と、再現性です。


無個性は、余白だ

無個性とは、何者でもないことではありません。
まだ何者にでもなれる余白です。

就活がうまくいかないときこそ、
その余白と向き合うチャンスです。

ひとりで抱え込まずに、
一度、話しましょう。

あなたの中にある“ワン・フォー・オール”――
つまり、これまで積み上げてきた経験の蓄積を、
一緒に言語化しにいきます。


無個性だと思っているなら、
まずは一度、あなたの経験を一緒に整理しましょう。
今のままでは見えていない”あなたの価値”を言語化します。