就活が早まって、学生は可哀そうなのか?

来週の4月第2週から新学期の授業が始まります。夏休みまでの前期は
月曜 大阪産業大学 デザイン工学部 
授業名「インターンシップ」
火曜 阪南大学 経済学部 
授業名「インターンシップ企業開拓」
水曜 大阪産業大学 工学部 
授業名「キャリアデザイン2」インターンシップ参加準備
木曜 摂南大学 理工学部 
授業名「キャリアデザイン1」新1年生のキャリア授業
といったスケジュールです。

大学からのオーダーは、3年生の夏休みからインターンシップに参加させる意識と準備を学生に持たせてほしいという要望が定着しました。キャリア形成の指導として、インターンシップ参加が鍵になる時代となります。

こんなことを書くと、「そんな早くから就活なんて、学生が可哀そう」という意見が出そうですが、私はそうとも思いません。こんな好機を活かさなければ将来もっと可哀そうなことになるからです。

「学生が可哀そう」の意見について、確かに低年次に学業や遊びの時間が奪われてしまうことは事実でしょう。しかし、人生は大学を出てからのほうがずっと長く、その大部分は仕事に費やします。私が会社選びや仕事で最も大事なことと考えることは「その会社で活躍できそうか」という観点です。いくら福利厚生の良いホワイト企業に就職できたとしても、そこでの仕事がちゃんとできないと、注意もされますし、叱られることもあるでしょう。それが続くとどんなホワイト企業であってもその人は居場所を失くします。その人にとってはブラックな状況です。このように就職先で活躍できるかどうかはその後の人生の充実度に大きく影響するはずです。

そのように人生において大切な仕事選びについて、早いうちから興味を持ち、インターンシップで体験し、フィードバックを受けながら成長し、適職のヒントやジブンの舵取りの判断材料が得られるなんて、とても良い時代になったと思うのです。

インターンシップや就活に対してネガティブな考え方をする若い人も多いのですが、少し見方を変えて、インターンシップがあるのは「ありがたい」、自由に就活できて「幸せ」であることを認識していただき、ポジティブな発想の転換を提示できればと思います。