明石商業高校の生徒さんたちに、びっくりしたー!

2026年8月7日

7月13日(月)、明石市立明石商業高校へ行ってきました。

今回、高校からいただいたご依頼は
「進学を希望する生徒が多いので、勉強へのモチベーションを高めてほしい」
というものでした。

参加してくれたのは、約50人の生徒さんたち。
男女は、だいたい半々です。

2コマの時間をいただき、
受験勉強に向き合ううえで大切なことをお話ししました。

僕はこれまでたくさんの高校で講義をしてきました。
高校生の皆さんと話すことにも、ある程度は慣れているつもりです。

でも、今回は違いました。

最後には僕の方が生徒さんたちに驚かされることになったんです。

いやー、びっくりしたー!

ゴールが見えなければ、勉強を続けるのはしんどい

今回僕が一番伝えたかったのは、勉強の方法ではありません。
自分のゴールを持つことの大切さです。

進学したいという気持ちはある。
でも、その先で何をしたいのか。
どんな自分になりたいのか。
そこまでは、まだ決められていない。

そんな生徒さんも少なくありませんでした。

もちろん高校生のうちに将来を
完璧に決める必要はありません。

途中で変わってもいいんです。

でも、自分がどちらへ進みたいのか
その方向は決めた方がいい。

行き先が見えないまま、
「勉強しなさい」
「もっと頑張りなさい」
と言われても、なかなか気持ちは続きません。

これは高校生だけではありませんよね。
僕たち大人も同じです。

何のためにやるのか。
どこへ向かっているのか。

それが見えないまま頑張り続けるのは
しんどいんです。

だから生徒さんたちには
「なれるか、なれないかを考える前に、まずは目指す方向を決めよう」
と伝えました。

僕が若い頃に目指していたのは、ミュージシャンでした

僕が若い頃に目指していたのはミュージシャンです。
今、僕はミュージシャンを本業にはしていません。
では、目指したことは無駄だったのか。
失敗だったのか。

僕は、まったくそう思っていません。

今の僕は講演や研修で人前に立っています。
考えてみると、講演会場もステージなんですよね。
僕にとって講演活動は今も一つのステージです。

人前に立つ。
自分の声で伝える。

会場の空気を感じながら
参加している皆さんと一緒に時間をつくる。

若い頃に音楽をやっていた経験が
今の仕事につながっています。

何かを目指したとき、思い描いたとおりの結果に
ならないことはあります。

でも、本気で目指した経験からは
必ず何かが残ります。

僕の場合、その副産物の一つが人前で話す力でした。

だから
「なれるかどうか分からないから、目指さない」
では、もったいない。

目指したからこそ、出会える人がいる。
身につく力がある。
見える景色がある。

まず方向を決めて、その方向へ進んでみる。
そのこと自体に意味があるんです。

「歌ってください!」

そんな話をしていると
途中であるひとりの男子生徒から声が上がりました。

「歌ってください!」

僕がミュージシャンを目指していた
という話をしたからでしょう。

いやいや、今日は受験勉強の話をしに来たんやけどな・・・。

そう思いながら、
「時間が余ったらね」
と答えました。

正直、その場のやり取りで終わると思っていたんです。

ところが、講義のエンディング。

その男子生徒さんが、もう一度言いました。
「歌ってください!」

覚えてたんかーい!

時間が余ったら歌うと言ったのは僕です。
もう、逃げられません。
そこで、クイーンの曲を1曲アカペラで歌いました。

高校の教室で、受験勉強の講義の最後にクイーンを歌う。

自分でも、
「僕は今、何をしているんだろう」
と思いました(笑)。

でも、本当に驚いたのは、その後でした。

「今度は、みんなで歌いたい!」

僕が歌い終わると、生徒さんたちから声が上がりました。

「みんなで歌いたい!」

えっ?

みんなで?

今から?

そして最後は、GReeeeNの曲を
みんなで歌うことになりました。

生徒さんたちは肩を組み、男女関係なく
大きな声で歌い始めました。

もう、ノリノリです。

少し前まで、机に座って真剣に
僕の話を聞いていた生徒さんたちが
今、目の前で肩を組んで笑いながら歌っている。

教室が一気に一つになりました。

僕はこれまで、たくさんの高校で講義をしてきました。
でも、こんな展開は初めてです。

正直に言います。
めちゃくちゃうれしかったです。
めちゃくちゃ楽しかったです。

高校生ってこんなにも一気に心を開けるんだ。

こんなエネルギーを持っているんだ。

こんなふうにみんなで一つになれるんだ。

もう、ほんとに私の講座の一つに
「合唱」を入れようかなと
思ったくらいの衝撃でした。

人は、正しい話を聞いただけでは動かない

今回の講義では、ゴールを持つことや
自分の進む方向を決めることについてお話ししました。

それはとても大切なことです。

でも最後に生徒さんたちが
肩を組んで歌う姿を見ながら
僕は別のことも考えていました。

人は正しい話を聞いただけでは動かない。

頭で理解するだけではなかなか変わらない。

心が動いたときに
初めて一歩を踏み出せることがあります。

仲間と一緒に声を出す。

笑う。

恥ずかしさを越えて同じことをする。

そんな体験が人の心を開くことがあります。

これは学校だけの話ではありません。
会社の研修も、採用も、チームづくりも同じではないでしょうか。

一方的に正しいことを伝えるだけでは人は動きません。
その人の気持ちが動く場を、どうつくるのか。
そこまで考える必要があるんですよね。

僕は今回、生徒さんたちの勉強への
モチベーションを高めるために
明石市立明石商業高校へ行きました。

でも最後は僕の方が
大きなエネルギーをもらいました。

若い人たちは決して冷めているわけではありません。
反応がないように見えても
何も感じていないわけではありません。

きっかけがあれば驚くほど心を開きます。
そして一気に一つになれる力を持っています。

その力を大人が勝手に決めつけて見落としてはいけませんね。

明石市立明石商業高校の皆さん、
本当にありがとうございました。

いやー、それにしても、
びっくりしたー!

次に伺うときは本当に講義のプログラムに
「合唱」が入っているかもしれません(笑)。


追記:
野球部の生徒たちはスポーツ推薦などで
進路は決まっていました。

にもかかわらず、
一番前で意欲的に話を聴いてくれました。

「彼らのエネルギーなら、
兵庫県大会を優勝して甲子園に行ける」と確信。

その予感は的中し、決勝まで勝ち上がりました。

残念ながら8回で逆転され敗れましたが、
公立高校ながら力強い試合運びをしてくれました。

感動をありがとう!



高校生や大学生の
就職・勉強に関する講座の
ご相談を承っています。