50代のベテラン面接官が、お辞儀の練習をした話

先週、とある企業様で面接官研修「V³面接メソッド」を実施しました。
対象は50代のベテラン社員のみなさん。日頃から面接を担当している方ばかりです。

正直に言うと、
「今さら私が教えることなんてあるかな」
と思っていました。

ところが研修後、参加者の方からこんな言葉が出ました。

「初めて知りました」

こちらが驚きました。
毎日面接をやっている方々です。
でも、だからこそ見えなくなっていることがあるんですよね。

面接官研修「V³面接メソッド」に興味のある方はこちら

詳細を見る

面接は意外と我流になる

今回の研修では、企業様の採用基準をもとに質問を整理しました。
この能力を見るなら、こういう質問。
その答えを深掘りするなら、こういう質問。
そんな話をしていました。

すると、「いつも、こういう質問はしていないですね」という声が出てきました。
採用基準はある。でも、その採用基準を確認する質問はない。

これ、実は珍しくありません。長年やっていると、知らないうちに我流になっていくんです。

いきなり志望動機

研修では面接のロールプレイも行いました。
まずは普段通りにやってもらいます。
すると、

「うちの会社の志望理由を教えてください」

いきなりそこから始まりました。
もちろん聞きたいですよね。
でも応募者からすると難易度が高い。

特に面接の冒頭です。
準備している人は答えられます。
でも緊張している人もいます。
本来の良さが出る前に終わってしまうこともあります。

面接する側になると忘れてしまいますが、応募者は面接のプロではないんです。

そこは立って歓迎でしょ

私が毎回確認することがあります。
面接の冒頭、応募者を迎える場面です。

「普段どんな感じで始めていますか?」

そう聞くと、
「面接官が部屋で待っています」
という企業様が多いんです。

そこで私は言います。
「あーなるほど。えらそうに座ってるわけですね」

もちろん冗談なので会場はどっと笑いに包まれます。
でも実際に再現してもらうと、ほんとにみなさん座ったままなんです。
そこで、「そこは立って歓迎でしょ」とお伝えします。

面接は選ぶ場であり、選ばれる場でもあります。
最初の数秒で伝わることは意外と大きいんです。

まるで新人研修

その後は、
笑顔の練習。
会釈の練習。
お見送りのお辞儀の練習。

気が付くと、50代のベテラン社員のみなさんが、まるで新人研修を受けているような状態になっていました。

でも、それが良かったんです。

経験を積めば積むほど、基本を見直す機会は減ります。だからこそ価値がある。
私自身も改めてそう感じました。

ベテランほど敬意が必要

こういう研修は難しいところがあります。
下手をすると、ベテラン社員が腕組みをして傍観者になりがち。

だから私は最初にこう言います。
「みなさんはプロです」
「釈迦に説法ですよ」
「十分分かっておられると思います」

そのうえで、
「学生と接している私から見えることを、一つ二つお伝えします」
と話します。

まず敬意を払う。
すると空気が変わるんです。

研修後、私を選んでくれた人事担当者の方がおっしゃっていました。
「ここまでみんなが意欲的に参加してくれると思いませんでした」
「ロールプレイもいつになく本気でした!」
「活気があってめちゃくちゃ良かったです!!」

面接は仲間探し

社会人は疲れています。忙しい。やることも多い。

本音を言えば、面接なんて面倒だと思うこともあるでしょう。

そこに「応募者はお客様です」「もっと丁寧にしましょう」と言われると、
「まだ仕事が増えるのか」となってしまう。
それでは楽しくありません。

だから私は、面接は仲間探しだと思っています。
これから一緒に働く仲間を探す時間です。
そう考えると見える景色が変わります。

面接が変わる。

会社が変わる。

そして働くことが少し楽しくなる。

なんせ、楽しく働いてほしいですからね。

面接官研修「V³面接メソッド」に興味を持たれた方はこちら

詳細を見る

その他、気軽に相談できる相手が欲しい方へ