瀬田工業高校で伝えた「エネルギーの見せ方」~5年目の面接講座から~

2025年8月1日


「伝える力」は就活の最重要スキル

毎年恒例となっている、滋賀県・瀬田工業高校での面接講座。今年で5年目になりますが、毎回この学校の生徒たちの「元気の良さ」には感心させられます。部活を一生懸命やっていて、礼儀もきちんとしていて、しかも就職率は100%。これはやっぱり、工業高校として企業からのニーズがしっかりある証拠だと感じます。

今回も大きなホールを借りての開催。外部講師を呼び、手厚い就職支援体制を敷いている先生方の熱意にも毎回頭が下がります。だからこそ、私自身もあの広い会場に負けないエネルギーで話をしようと、毎年気合いを入れて臨んでいます。

「元気」は才能だ。けれど、出さなきゃ意味がない。

瀬田工業の生徒たちは、日ごろの部活動などの影響もあってか、声が大きくてハキハキしている子が多い。これは大きな武器です。だから私は、講座の冒頭で必ずボイストレーニングを取り入れます。

ただし、普段は大きな声を出せていても、「就職面接」というシーンになると、途端に声が小さくなってしまう子もいます。「いや、もったいないな」と思うんですよ。こっちはあなたの元気を信じてるのに、それを出せないのは損してる。

私はいつも、「面接では“何か”を感じさせることが大事」だと伝えています。目に見える元気さ、つまり明るく堂々とした態度は、それだけで面接官に安心感を与えます。でもそれだけじゃなくて、もうひとつ大切なのは“内なるエネルギー”。真面目さ、誠実さ、コツコツ取り組む姿勢。どちらも等しく大事で、そして両方をどう表現するかが、就活の要なのです。

当たり前の中にある“売り”を見つけて

最近の若い子たちは、良くも悪くも「自己PRが苦手」です。自分がやってきたことを「当たり前」と思っているから、わざわざ言葉にしない。でもその「当たり前」こそが、実はすごいんです。私の役目は、それに気づかせてあげること。

さらに、今の子は「調べない」傾向もある。情報はあふれているのに、自分から検索して取りに行かない。だからこそ、面接講座では「伝え方」と同時に「自分の価値を見つけに行く姿勢」も伝えるようにしています。

参考データ:面接で評価されるのは「第一印象」と「伝える力」

マイナビ2025年卒企業新卒採用予定調査(2024年)によれば、新卒採用において企業が重視するポイントの上位は「人柄」「コミュニケーション能力」「意欲」など、いわゆる“非認知能力”が多くを占めています。つまり、面接では学歴や資格以上に、「感じの良さ」や「話し方」が見られているのです。(出典: https://news.mynavi.jp/article/20240307-2900286/

まとめ

私はいつも、「エネルギーは才能だ」と思っています。でも、出さなきゃ意味がない。今あるその元気さや、日々の頑張りを、「伝える力」に変換するのが面接対策の本質。今回の講座でも、生徒たちの中に眠っていた力をちょっとでも引き出せていたら嬉しいです。

もっと具体的な面接ノウハウやトレーニング方法を知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。一緒に“伝わる就活”を作っていきましょう!