【続編】学生に“刺さる”求人票、5つの実践ポイントでガラッと変わる!
こんにちは、中川コーイチです。
前回のブログでは、「求人票は企業から学生へのラブレター」だという話をしました。
今回はその続きとして、私が5月30日のセミナーで詳しくお話しする予定の《学生の心に響く求人票の4つの書き方ポイント》を、ひと足早くご紹介します。
学生と日々面談しながら履歴書の書き方を教えている中で、彼らが企業の求人票をどんな目で読んでいるのか、何に安心し、何で引いてしまうのか――そのリアルな感覚を企業側にもぜひ知っていただきたいんです。
①仕事内容は“映像が浮かぶくらい”具体的に!
「営業職」「技術職」「事務職」……言葉だけ見て、何をするのかピンと来る学生は多くありません。
「何を、誰と、どんな風に、どんな目的で?」この視点が抜け落ちている求人票が意外と多いのが実情です。
たとえば、ある大学生はこう言っていました。
「“営業職”って書かれても、飛び込みなのか、ルートなのか、チームで動くのか、一人で完結なのか…。何にも分からないと不安で応募できません」
だからこそ、
「午前はチームで案件共有。午後は既存顧客を訪問し、課題をヒアリング」
「入社半年後には、提案資料の作成や簡単なプレゼンにも挑戦」
のように、“仕事の1日”を描くような記述にすることで、学生の不安は和らぎ、「自分にもできそう」という感覚が芽生えます。

②「こんな人に来てほしい」をはっきり書こう!
学生の多くが不安に感じているのは、「自分はこの会社に合っているのかどうか分からない」という点。
キャリアセンターの職員ともよく話題になりますが、「自分を必要としてくれている会社」に出会えるかどうかが、学生のエントリー行動に直結しています。
だからこそ企業側は、求人票にこう書いてほしい。
「こんなタイプの人が向いています」
「こういう価値観の人が活躍しています」
たとえば、
「マジメすぎるくらいがちょうどいい!」
「“聞き役タイプ”が実は評価される現場です」
といった一文があるだけで、自己評価が控えめな学生も「自分にもチャンスがあるかも」と思えるんです。

③“社風”は、エピソードで伝える
「アットホームです」「風通しがいいです」——その言葉だけで伝わる時代ではありません。
学生に伝わるのは、「その言葉が、どんな行動で表れているか」。
たとえば、
「上司と月1回の1on1面談があり、ちょっとした悩みも相談しやすい」
「新卒社員が社長とランチできる“シャチョメシ制度”あり」
こんなふうに具体的な“エピソード”で社風を描写することで、企業の雰囲気がリアルに伝わります。

④アピールしたい数字は客観性を持たせよう!
ハローワークの求人票「青少年雇用情報」などで、離職率を明記することが義務付けられています。
応募者としても最も関心の高い項目のひとつです。
もし貴社が、アピールしたい数字がある場合は、
一般的な数値(水準)を示して優位性を表現してください。
例:「この業界の3年以内の早期離職率は平均30%ですが、
当社はわずか5%、直近3年では60名中3名しか辞めていません。※しかも家庭の事情での退職
⑤学生の“誤解”を打ち消す一文を
就活中の学生からよく聞くのが、職種や業界に対する先入観や不安です。
「営業ってノルマばかりでピリピリしてそう」
「製造業って単純作業だけで成長できないのでは?」
こうした“怖さ”を事前に察知して、求人票の中で先回りして払拭してあげる。それが信頼につながります。
「営業成績はチーム単位で評価します」
「現場の改善提案が新人からもどんどん出てくる文化です」
学生は、こういう一文に救われます。
まとめ
日々、学生の履歴書や志望動機を添削していて感じるのは、「彼らは思った以上に、求人票を読んでいる」ということ。
でも、読みながら「どこまで信じていいのか分からない」「自分に関係あるのかピンとこない」と感じているのもまた事実です。

だからこそ、求人票は「伝える」から「伝わる」へ。
5月30日のセミナーでは、こうしたリアルな学生目線をさらに掘り下げながら、実際の改善事例やNGワード集などもご紹介する予定です。
「うちの求人票、具体的にどこを変えればいい?」
そんな方は、ぜひセミナーで、あるいは事前に個別にご相談ください!
一緒に、“学生が会いたくなる企業”をつくっていきましょう!