内定率だけでなく“活躍率”を上げる!大学が今取り組むべきインターンシップの形
夏のインターンシップ祭りでインターンの本当の価値を引き出す
4年制大学のインターンシップは3年生の夏に行くのが常識となってきましたが、そのインターンシップ、活かせてますか?キャリアセンターの方々に聞くと、インターンシップ後の振り返りの機会を学生に提供していない大学が大部分でした。そして学生は学生で、労せず内定を複数手にできる。
今は就職を希望する学生のほぼ100%が内定を獲得できる「超売り手市場」。有効求人倍率は1.75倍、中小企業では6.5倍ともいわれます。なのでそもそも「振り返りが必要」とは感じられないのかもしれませんね。

就活の最前線で様々な学校でたくさんの学生やキャリアセンターの方々と接してきた私は「せっかくのインターンシップ経験が就活に活かされていない」という危機感を募らせています。この超売り手市場という現状に甘んじている結果が、その後のミスマッチによる早期退職につながっているのです。
この課題を解決するために、私が提案するのがV3オリジナル企画『夏のインターンシップ祭り』です。
インターンに行くだけで終わっていませんか?
実際に関西の某大学様にこのプログラムを提案した際、「確かにインターンシップの振り返りを体系的にやったことはなかった」との回答をいただきました。多くの大学のキャリアセンターでも、インターンシップ後のフォローが不十分なケースが多いようです。
私が提案するのは、
- インターンシップ前に取材ポイントを整理し、目的を持って参加する
- インターンシップ後に振り返りを行い、本選考につなげる戦略を立てる
という2ステップのプログラムです。
特に、振り返りをしっかり行うことで、
- 「結局このインターンシップで何が学べたのか?」
- 「その企業が自分に合っているのか?」
- 「次の選考でインターンシップ経験をどう活かせるのか?」
といった点を整理することができ、学生ひとりひとりが就職後に活躍できるイメージを持った企業へアプローチする真の就活につなげることができます。

大学・学生双方にとってのメリット
私の提供するこの「夏のインターンシップ祭り」によって得られるメリットを挙げてみました。
大学側のメリット
- 内定率だけでなく、定着率・活躍率を上げられる
- 企業と学生のミスマッチを減らし、「内定が出たけどすぐ辞める」という事態を防ぐ
- キャリアセンターの支援の質を向上させられる
- インターンシップを「行くだけのイベント」にせず、企業の選定に活かせる知識と経験に昇華させる
学生側のメリット
- せっかくのインターン経験を最大限に活用できる
- 時間やお金をかけた経験を無駄にしない
- 「就活しない就活」※で、焦らず自分に合う企業を見つける
- 早期から企業を深く知ることで、本選考での戦略が立てやすい
- タイパ(タイムパフォーマンス)の本質を理解できる
- 「短時間で効率よく」ではなく、「しっかり見極めて確実に成果を出す」
「タイパ」を重視する学生も増えていますが、就活においては「どれだけの時間をかけたか」よりも「どれだけの成果を得たか」が大切です。
※「就活しない就活」は私、中川コーイチが推奨する今の時代の就活の進め方です。この詳細については別の記事で触れますね。
企業選びの視点を変える
最近の傾向として、1業種1社だけを見る学生が増えています。しかし、これでは業界内での比較ができず、「本当にこの会社が自分に合っているのか?」という判断が難しくなります。
- 1業種3社は比較するべき!
- 例えば、同じIT企業でも、企業文化や求めるスキルが大きく異なる
- 比較することで、志望動機が明確になり、エントリーシートや面接での回答も説得力が増す
また、インターンシップのプログラム内容にも注意が必要です。
- 「ただの座学」「グループディスカッションだけ」では意味がない!
- できるだけ実践的なプログラム(職種体験や社員交流)を選ぶ
- 会社の「看板」ではなく、プログラムの質で選ぶ
まとめ
「夏のインターンシップ祭り」は、単なるイベントではなく、就活の質を高めるための仕組みです。
- インターン前の準備とインターン後の振り返りをしっかり行う
- 学生・大学双方にとってのメリットを最大化する
- 本当に自分に合う企業選びができるようになる
この取り組みを通じて、ただ「内定を取る」だけでなく、「納得のいくキャリア選択」を支援していきます。

【夏のインターンシップ祭り】について詳細情報をご希望の方は、ぜひお問い合わせください!