「専攻が仕事に直結しない…」そんな不安を乗り越える方法
就活で必要な「変換力」――大阪芸術大学短期学部の学生たちへエール!
先週と今週、大阪芸術大学の短期学部で就活講座を担当した。1回目はエントリーシート(ES)講座、2回目は面接講座。短大生は1年生から就活が始まるため、4年制大学の学生よりもスピード感を持って準備を進めなければならない。そんな中、今回の講座にはたくさんの学生が参加してくれた。正直、最近は大学主催の就活セミナーに人が集まらないケースも多いので、嬉しい驚きだった。

講座を通して、特に印象的だったのは、短大1年生とは思えないほどの真剣な姿勢。面接講座では入室マナーや名乗りの練習、ボイストレーニングを実施したが、彼らの声の出しっぷりがすごい!
「芸大の学生=大人しい」というイメージがあったが、それは完全に偏見だった。大阪芸術大学短期学部の学生たちは、就職について本気で考え、積極的に取り組んでいた。その姿勢に、こちらが感動をもらった。
「変換」する力が就活のカギ
今回の講座で一番伝えたかったのが、「変換」の大切さだ。
これは芸大生に限らず、すべての就活生に必要な力。学生時代に打ち込んだこと、培ったスキルや経験を、企業が求めるものに変換する力である。
特に芸大の学生は「就職に不利では?」と思われがちだ。しかし、芸術に真剣に向き合ってきた経験こそ、「変換」する力を最大限に活かせるポイントなのだ。

例えば、ピアノをずっと続けてきた学生がいるとしよう。ピアノだけで食べていくのは難しくても、ピアノの練習を通じて培った「粘り強さ」「集中力」「没頭する力」は、どんな仕事でも役立つ。この経験を、そのまま仕事に活かせる強みに変換して伝えるのだ。
就活では「具体と抽象を行ったり来たりする力」が求められる。
ピアノの練習 → 粘り強さ・集中力を習得 → 仕事でも同じように努力できる
このように、学んできたことを抽象化し、それを現実的な仕事に落とし込んでいく。例えば「人を喜ばせるサービス精神」といった形に変換することもできる。これは決してごまかしではなく、「生きる知恵」であり、「行きついた仕事を楽しむ知恵」だ。
この話をしたとき、学生たちの表情がパッと明るくなった。彼らにとって「芸術=就活に直結しない」と考えていた部分が、「ちゃんと活かせるんだ!」と気づいた瞬間だったのだと思う。
1年生から頑張る姿勢にエール!
短大生は1年生から就活が始まる。ついこの間まで高校生だったのに、もう社会に向けて動き出さなければならないのは、大変なことだ。
そんな中、大阪芸術大学短期学部の学生たちは、しっかりと前を向き、自分の未来を考えながら講座を受けてくれた。その姿勢に、私は心からのエールを送りたい。

どんな学びも、活かし方次第で武器になる。特に芸大の学生が持つ「芸術に向き合う姿勢」「表現力」「独自の視点」は、社会で大いに役立つ。大切なのは、それを就活でどう伝えるか。「変換する力」を磨けば、どんな道でも自分の強みを発揮できる。
就活は、自分の可能性を見つける旅でもある。今回の講座で学んだことを活かして、ぜひ自信を持って挑戦してほしい!
まとめ
・学生時代の経験は、企業が求めるものに「変換」すれば強みになる。
・「具体と抽象を行き来する力」を意識してアピールを。
「もっと具体的なノウハウやアドバイスが欲しい!」という方は、ぜひお問い合わせください。一緒にあなたの強みを見つけていきましょう!