その内定、本当に大丈夫?『簡単に受かる会社』の落とし穴

2025年2月26日

就活生へ伝えたいこと:内定がゴールじゃない

最近、北陸学院大学で2日間の就活講座を行いました。そこで感じたことを、就活を頑張るみんなに伝えたい。

驚いたのは、面接がうまくできていない学生でも内定をもらっているという現実。自分のことをまったく話せなくても、すでに複数の内定を持っている学生がいる。これって、一見ラッキーに見えるかもしれない。でも本当にそうだろうか?

誰でもいい会社 vs. 自分を求めてくれる会社

正直、面接で何も話せなくても採用されるということは、その企業は「大卒なら誰でもいい」と考えている可能性が高い。そういう会社は、入社してからの成長や活躍を求めるより、とりあえず人手を確保したいだけのことが多い。

こうした企業に就職するとどうなるか?こんなふうに成長してほしい、そのためにはこんな素養を持つ人に入社してほしい。というイメージを最初から持っていないので、育て方の方向性がありません。 これに伴い、

  • 自分の成長につながらない仕事ばかりになる
  • 仕事のやりがいを感じにくくなる
  • 会社に愛着が湧かず、辞めたくなる

事実、厚生労働省の令和6年発表のデータによると、新卒大卒者の3年以内の離職率は34.9%。つまり、3人に1人以上が「この会社じゃなかった」と思って辞めている。そして、サービス業の離職率は50%を超えていることもある。

就活で見るべきポイント

じゃあ、どうすれば「間違った就活」にならないのか?

以下のポイントをしっかり確認してほしい。

  1. 3年以内の離職率:全業界平均35%よりも定着しているか?どんな仕事でも3年程度は、続けないと身に付かないことが多く、転職する際もそのような目で見られるからです。
  2. 仕事内容:自分の持ち味、特徴、気質が活かせる仕事内容かどうか? 研修を経て、経験を積めば自分も活躍できそうなイメージを持てるか?
  3. 商材:好きな商品より、売れる商品かどうか?を調べる。
  4. 待遇:給与や福利厚生はどうなっているか
  5. 働く場所:どこで働くことになるのか

面接では企業が学生を見ているように思えるかもしれないけど、実は学生が企業を見極める場でもある。企業選びを間違えないために、自分でもしっかり情報を集めてほしい。

「求められる自分」に惑わされるな

日本の就活では、学生がバイトを通して体験できる業界が限られている。特に飲食・接客業が多い。アルバイトでお客様から「ありがとう」と言われると、「自分はこの仕事に向いているのかも」と思うかもしれない。でも、それはあなたの接客が評価されたということではなく、そこの商品や飲食店ならば料理のお美味しさなど、店全体の評価だと思ったほうが賢明です。

海外ではB2B企業(企業向けビジネス)でも学生が職業体験できる仕組みが整っている。でも日本はそうではない。だからこそ、視野を広げて、アルバイトだけでなく、インターンや説明会を活用して、企業の内側を知る努力が必要だ。

まとめ

「内定をもらえれば就活成功」ではない。大事なのは、入社後に活躍できるかどうか。だからこそ、企業を選ぶときにしっかりと情報を集めてほしい。

もし、就活についてもっと具体的なアドバイスがほしいなら、ぜひ相談してください。一緒に「自分に合った企業」を見つけるサポートをします!