就活相談会で見えた、学生の抱えるリアルな悩みとその対策
就活コーチとして就職相談会に参加して感じたこと
先日、兵庫県姫路市で開催された就職相談会に参加しました。このイベントでは、地元企業と全国の学生をつなげることを目的に、インターンシップやキャリアについてのアドバイスを行いました。私も就活コーチとしてアドバイスを行ない、その後は相談ブースを担当し、多くの学生と直接対話する機会を得ました。

学生の悩みとアドバイスの重要性
相談ブースでは、学生が抱える多様な悩みを間近で聞くことができました。特に感じたのは、学生たちが「正解」を求めている傾向が強いということです。私たち大人が、何でも答えを与えることが教育の一環だと思いがちですが、就職活動においては、自分の考えや経験を踏まえた「自分らしい答え」を見つけることが重要です。私は自分の経験を元に、模範解答ではなく、自分らしく考えることの大切さを伝えました。

表面的な採用活動とコンプライアンスの影響
現在の採用活動では、コンプライアンスが重視されるあまり、表面的な内容に終始しているように感じます。企業も応募者も、あまり深く掘り下げないまま採用活動が進むのは懸念材料です。特に学生が自己表現に悩む中で、エントリーシートの文章はきれいにまとまっていても、面接で自然に話せないことが多く、自己表現力の不足が目立ちました。
「自分をどう見せるか」の支援が必要
私が一番印象的だったのは、学生たちの学力や文章力は高いのに、自己表現が没個性になっている点です。エントリーシートを拝見すると、Web上のサンプルを真似した内容ばかりで、面接でどうアピールするかまで考えていないケースが目立ちました。私は質問を重ねて深掘りし、学生が自分の言葉で話す大切さに気付くようサポートしました。
キャリアアドバイザーとしての役割
今回の経験から、キャリアセンターやキャリアアドバイザーの役割が非常に大切であると再認識しました。大人が学生としっかり向き合い、彼らが自分自身を表現できるように導くためには、豊富な経験と個別対応の重要性を感じています。型にはまったアドバイスではなく、学生一人ひとりに寄り添い、彼らが本当に表現したいことを見つけ出す手助けが必要です。
教育の質と学生を取り巻く環境の現状
相談を通じて感じたのは、今の学生たちが自己表現や就活に悩む理由の一つに、周りの大人や教育の質の低下があることです。勉強の成績は良かった人たちが先生となっている現状から、今後は勉強もままならない人が教育に携わる時代が来るかもしれません。学生たちにとって、自己表現やキャリアの道筋を見つけるサポートがいかに重要か、改めて感じました。
就職活動の中で、学生が真に自分らしさを発揮できるよう、引き続き支援していきたいと思います。