中川コーイチの生い立ち

2024年8月25日

バイトで学んだ大学時代

大学時代合計50種類くらいのバイトを経験しました。当時あった学生相談所というところで日雇いのバイトをあっせんしていて、週に一回行ってましたね。

引っ越しのアルバイトやデパートへの什器の搬入、電柱へのビラ貼り、とにかく早く済ませば早く帰れて、その場で日給をくれる仕事を選んでいました。

例えば、ティッシュ配りは配り終えたら終わりなので、いかに早く終わるかを考えました。「こうやったらもらってもらえる。」何をやるかというと、『0.5秒、笑顔で我慢する。』そして上がってくる手にティッシュやチラシを渡す。迷惑そうに見えるけれども実は取りたいんだと気付いたんですね。みんな、プライドが許さないから邪魔くさそうな顔するだけで実はチラシでもティッシュでも欲しいんだな、と。だから0.5秒こちらが我慢したら受け取ってくれることを発見しました。

こんな風にバイト経験を通じて得たことから、仕事もこうして工夫すると早く終わるし楽しいんやで、ということを今の仕事で学生に伝えています。

全てが今の私に続いている

こうしていろいろと思い返してみると、生まれてから今までの様々な経験、体験の全てが今の私を形作っているということがよくわかりました。

このように若い頃は苦しいことも多く、アルバイトに追われた青春時代でしたが、「大人になったら自分の好きなように生きてやる!」と決めていましたね。それが今の自分の土台になっているような気がしますし、不思議に友人が多かったのは、どんなときも笑顔を大事にしていたおかげだと思います。

また当時は母子家庭という境遇は稀でしたが、今の時代ではそう珍しくありません。きっとそのことで悩んでいる学生たちが多いことでしょう。その人達に「大丈夫だよ。これを乗り越えたら、将来好きなように生きていけるよ。」と言ってあげることができます。

そう考えると、自分のしてきたことに意味があったのだと思えるのです。