株式会社V3創立15周年にあたって
独立前後
独立のきっかけ
大学を出て、某就職ナビ会社に就職。独立の転機はちょうど働き始めて20年目のころ。当時私は京都支社長として腕を振るっていましたが、東京本社へ異動することになりました。
そして東京で任された仕事の一つが『就職ナビサイトへの登録者数を増やすこと』。
東京のマンモス大学で、就職情報を提供する会社11社が順番に学生にアピールする場を与えられました。各社一様に自社のセールスポイントをアピールしていましたが、私からすれば(自社も含め)正直ナビサイトの機能はそんなに大差ありません。そこで私は『自分の未来は自分で決めろ』的なメッセージを暑苦しく伝えました。要するに他社が言わないようなことをね。すると他社では起きなかった拍手の波がどっと押し寄せたのです。
これで「俺、イケてる?」と錯覚したのが独立したきっかけです(笑)。
まったく異なる経験を活かす
その時、学生へのメッセージ内容と共に意識したのが『話し方』です。つまり学生の興味を惹きつける話し方。これはずっと続けてきた音楽活動でのステージングで意識してきたことでもあります。聴衆の興味をそそるような話し方を音楽活動を通じて常に研究していました。
私は営業もマネジメントも好きでしたが、こういうステージングのスキルも活かせるいわゆる『就活講師』が私には一番合っていると思いました。
2010年当時、就活に関する専門の講師の方がすでに何名かいらっしゃったので、「これは自分もできるのでは」と錯覚したのが独立のきっかけでした。 今日まで15年続けてこられたので「あの錯覚は間違いではなかった」と思いますよ。
就活に前向きになれるきっかけを与えたい
単に就活の話をするだけでなく、実際に企業と出会える場を提供することで、学生にも喜ばれてきました。就職サイト主催の合同説明会に学生を引率して連れていきます。
「私ひとりなら自主的にはイベントには行かなかった。企業を知ることができ、行ってみて良かった」「授業で強制的だから参加したが、そこで自分の勉強が役立つ、企業に必要とされていることが分かり、就活は怖くないと分かった」「就活のスタートをスムーズに切ることができた」という意見をこれまでにたくさんもらいましたよ。
学生を知り、企業を知り、マッチングの場を提供できることも私の喜びのひとつであり、独立して15年間高いモチベーションで続けてこられた理由ですね。
今も『就活生や就活に関わる先生方を応援したい』という気持ちに変わりはありません。というか、この変化の時代にこそ私のようなちょっと変わった就活コーチが求められると思っていますので、まだまだこれからもたくさんの学生たちと出会っていきたいと思います。